生理食塩水バッグ |
人工心肺と同じ素材のシリコンバッグの中に、医療品として広く使用されている、完全無菌処理を施し、人間の体液に近く、身体に無害の生理食塩水が入ったバッグ。
【メリット】
・バッグが破れても、人体への悪影響はなく、最も安全性に優れている
・折りたたんで挿入するため、傷跡1.5センチ程度と小さい
・注入する生理食塩水の量で、バストの大きさの微調整が可能
【デメリット】
・耐圧性・耐久性に優れていない
・水漏れが起こる可能性がある
・水が流れる感触がある
・ジェル系バッグに比べると硬めの感触
・バッグの寿命が短く、10〜15年という報告がある
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シリコンジェルバッグ |
豊胸用として、最も歴史のある代表的なバッグで、世界的に使用されていますが、1992年に日本の厚生省にあたる、米国食品医薬品管理局(FDA)が、シリコンバッグの内容物が、乳がんや自己免疫疾患を引き起こす可能性を示唆し、使用中止要請が出されました。その後、シリコンジェルバッグと乳がんや自己免疫疾患との因果関係は否定され、再び使用が始まりました。
このような経緯のある、シリコンジェルバッグは、人工心肺にも使われるシリコン製のバッグに、シリコンを入れたものです。
【メリット】
・非常に柔らかい素材で、自然な感触
【デメリット】
・バッグが破損した場合、広範囲の胸部切開が必要となる可能性がある
・バッグが破損し、中身のシリコンがもれた場合、周辺の組織と癒着を起こして硬くなり、放っておくと石灰化や肉芽腫を発症してしまう可能性がある
・レントゲンに写る可能性がある
・バッグの破損に気づきにくいため、半年〜1年に1度の定期健診が必要
・3〜4センチ程度の傷跡が残る
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コヒーシブシリコン (ユーロシリコン) |
シリコンジェルバッグは、バッグ破損時に、内容物のシリコンジェルが体内に漏れるというデメリットがあります。しかし、コヒーシブシリコン (ユーロシリコン)は、破損した場合でも、内容物がシリコンの凝集率が高く、ジェル状に固めた素材で作られているため、漏れ出しません。
つまり、コヒーシブシリコン (ユーロシリコン) は、シリコンジェルバッグのデメリットを改善し、より安全性を高めたものです。
また、内容物が柔らかいの素材で、自然感触です。
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クリスタルバッグ |
クリスタルバッグはフランスのユーロシリコン社が開発した、継ぎ目のないシリコン製のバッグです。これは、安全性の徹底研究の結果、ニューシル・シリコン・テクノロジー社製「液状高分子シリコン」に、9層の被膜精製とバリアーコートが施され、抜群の耐久性を誇っています。
【メリット】
・自然な動きに近いため、横になったときも自然で柔らかい
・外観の仕上がりが美しい
・バッグが破損した場合、内容物が生理食塩水(人間の体液に近く、身体に無害)であるため、安全
【デメリット】
・ジェル系バッグに比べると硬めの感触
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CMCバッグ |
CMCバッグは、ハイドロジェルの一種のカルボキシメチルセルロースという、食品にも含まれている天然の水溶性物質から作られていります。
【メリット】
・バッグが破損した場合、内容物は安全かつ、体内に全て吸収されるため、身体に害がない
・外観だけでなく、感触も自然な、最新のバッグ
・バッグには注入弁がないため、内容物が漏れる危険性が低い
【デメリット】
・フランスでは安全性が確認されておらず、使用禁止要請が出されたことがある
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